お客様にご納得頂ける額縁作り

額へのこだわり

多くの額縁屋では大手メーカーから既製品の棒状の縁(竿縁)を購入し、組み立てて販売しています。そのため、似たようなデザインになりがちで、作品の大きさにかかわらず同じ太さの額縁になってしまい、作品とのバランスが悪くなることがあります。
当社では原材料となる木材から買い付けを行い、一貫製作しております。
同じデザインの額縁でも、作品の大きさや雰囲気に合わせ、幅や高さを変えて製作することが可能です。
そうやって製作された当社の額縁は、多くの画家の作品を飾り、日本画界を代表する著名画家の作品へも提供されています。

高い技術を持つ、岩城の額縁の特徴

  • 木材の仕入れから完成まですべて当社が行う一貫製作で、自由度の高い高品質の額縁製作が可能。
  • 匠の技、木工技術、多くの種類のカンナを用いて様々な形状の額縁を作る職人が在籍
  • 塗装技術、本物の金箔や金粉を使い、高級感のある仕上げができる職人が在籍。
  • 最大縦2m×長さ7.2mの巨大な額縁を製作した実績あり(3分割組み立て式)
    一枚額では縦2m×長さ4.2mまで製作可能(アクリルガラス入り)です。

額縁完成までの流れ

木材の買い付け
材木の買い付け

工場長自ら材木店に行き、現物を見て、自分の目で質の良い材料を買い付けます。

材木の乾燥

買い付けた材料は変形を防ぐために2回乾燥させます。
製材した後、木材乾燥室に入れ、その後、当社敷地内にてさらに自然乾燥させます。

額縁製作〜木材の選別・加工

よく乾燥させた木材を板状にし、木質の硬さや節がないか、など目でチェックを行い額縁として使用可能な部分を厳選し、棒状に加工します。

角状の棒から機械(縦軸)を用いてある程度の額の形に成型します。
しかし、機械の加工だけでは粗が目立ち、完全な額の形に出来ないので、丸鉋等、多くのカンナを用いて棒状の額縁の形に仕上げます。

額縁製作~額縁の組み立て
補強

仕上がった棒材はトメ状(45度)に切断し、接着剤を使い、紐で縛って組み立てます。トメ部分はくさびを入れ、場合によってはさらに木ネジで補強します。
こうすることにより額縁本体が壊れにくくなるともに、乾燥によるトメ部の割れを防ぐ効果があります。
(ホームセンターなどで売られている既製品の額縁ではこの作業を行っていない額縁も多く見られます。)

マット作成

マットやパネルを作成します。
マットとは、絵とガラスの間に挟む台紙やベニヤ板の事。最近では色付の塗装をしたり布地を張るなどして、絵画を引き立てる効果があります。
当社ではマット板にホルムアルデヒド放散量が少ない環境に優しいベニヤ板を使用しています。

磨き

その後、額縁本体にマットやパネルを合わせた後、
本体をサンドペーパーで磨き、塗装が出来る状態に仕上げます。

額縁製作~額縁の組み立て

組み合った木地に直接塗料を塗ってもきれいには仕上がりません。
塗料を塗るためには額縁の仕上げ方に合わせて様々な下地処理をする必要があります。

パテ付け

鉋削りやペーパー磨きだけでは落としきれない木地の目や穴をパテで埋めます。

サーフェーサー吹付け

下地塗料となるサーフェーサーを吹き付けます。この時点ではまだ表面は平らになっていません。

サーフェーサー研ぎ

サーフェーサーを吹き付けた額縁、マット等の表面をなめらかに磨きます。
サーフェーサー研ぎ作業は仕上げの良し悪しにかかわるとても重要な作業なので、丁寧に行います。

額縁製作~塗装作業『仕上げ塗作業』

サーフェーサーを研ぎ、木地の表面がなめらかになった額縁、マットに塗料を吹き付け、仕上げます。

額縁には様々な仕上げ方法があります。

木地仕上げ

鉋削りやペーパー磨きだけでは落としきれない木地の目や穴をパテで埋めます。

各色スプレーガン仕上げ

下地塗料となるサーフェーサーを吹き付けます。この時点ではまだ表面は平らになっていません。

本金箔・金粉仕上げ

サーフェーサーを吹き付けた額縁、マット等の表面をなめらかに磨きます。

完成

出来上がった、額縁本体、マット、ガラス(アクリル板)パネル等を組み立て、袋、箱に入れて完成です。